会社設立
会社設立で税理士をつける本当の理由とは【会社設立は最初が肝心です】
税理士をつけるべきか悩んでいる人
「いま会社設立に向けて準備中だか、税理士をつけるべきか悩んでいる。お金に余裕もないし、できるだけ費用は抑えたいところだが…。税理士って本当に必要なの?実際のところどうなのか、リアルな話を聞かせてほしい。」
こういったお悩みに答えます。
本記事のゴール
3分程で読み終わります。読み終えた後には、会社設立時になぜ税理士をつける必要があるのか?その本当の理由を知ることができ、正しい税理士の選び方がわかるようになります。
こんにちは。近藤税理士事務所の近藤です。
私は、税理士事務所・一般事業会社・企業再生コンサルティング会社勤務を経て独立した少し変わった経歴を持つ税理士です。
税理士業界から一度離れ、倒産危機に陥る会社をたくさん見てきたからこそ、「数字の重要性」を再認識することができました。
その貴重な経験のなかで得た「気付き」や「ノウハウ」をブログに綴って情報発信しています。
「経営を数字という言葉で語れるようになること」
そうすれば、あなたの会社は必ず変われます。
もし、あなたが「本気で会社を強くしたい!」とお考えなら…お気軽に無料相談をご利用ください。
きっと、あなたのお悩みを解決するためのヒントが手に入ります。
会社設立は最初が肝心です
設立したばかりの会社は、人間でいうと「赤ちゃん」のようなもの。真っ白で何色にも簡単に染まります。
だからこそ、本記事では、会社設立をしたら「最初が肝心」ということをお伝えしたい!そんな気持ちで書いています。
夢と希望に満ちた「我が子」のような会社をすくすくと育てていきたいのに、その育て方を間違ってしまうと…最初のうちは自覚がなくても、5年後・10年後に取り返しのつかないくらいの差となって表れてきます。
これは本当のことで、実際にたくさんの会社を見てきた税理士として断言できます。
では、会社を設立すれば、なぜ税理士が必要なのか?その本当の理由について説明していきます。
会社設立で税理士をつける本当の理由とは
法人税申告書の作成は、専門的な知識が必要であり、小手先の勉強だけでは歯が立ちません。
一般的に「会社を設立したら税理士をつけた方が良い」といわれるのはこのためであり、法人税の申告作業に時間を費やすくらいなら、さっさと税理士に任せたほうがコスパは高い。私もそう思います。
でも、それは単なる作業面の話であって、本記事でいう「税理士をつける本当の理由」ではありません。
いま会社設立を検討されている方に必ず知っておいていただきたい、私が提言する「会社設立で税理士をつける本当の理由」とは次の3点です。
- その①:「経営管理の仕組み」を作るため
- その②:「会社の数字の見方」を習得するため
- その③:「銀行融資」を賢く受けるため
その①:「経営管理の仕組み」を作るため
せっかく作った会社を健全に成長させていきたいのなら「経営管理の仕組み」は絶対に必要で、「経営管理」を得意とする税理士にその仕組み作りを手伝ってもらうのがベストです。
ここでいう「経営管理」とは、単に売上高や利益を管理するだけでなく、資金繰り管理や未来予測、経営の問題点の可視化等を含めた、会社の経営状態を良くしていくための管理の仕組みのことをいいます。
とはいっても、上場企業のような専門的でお金もかかる高度な経営管理はいりません。あなたの会社に合ったジャストサイズの「経営管理の仕組み」があれば、それで十分です。
「会社を設立したばかりだし、もう少し会社が大きくなってから…」と経営管理の仕組み作りを後回しにして、その後順調に成長した会社を私は見たことがありません。
実際に多くの会社を見てきて、「最初から経営管理のノウハウを持った税理士をつけていれば、もっと良い会社になっていただろうに…」といつも残念に思います。
あなたには、絶対にそんな失敗をしてほしくない…。
だからこそ、最初から「経営管理」を得意とする税理士を味方につけて、経営管理の仕組み作りに取り組んでもらいたい…と切に願います。
その②:「会社の数字の見方」を習得するため
「経営管理」をするうえで、その「会社の数字の見方」をしっかりと教えてくれる税理士は社長の心強い味方になってくれるはずです。
世の中には、会社の数字の見方を知らない社長が数多くいます。もちろん、「自分なりのやり方」で数字を見ているとは思いますが、会社経営という観点では不十分です。まともに経営できているとは到底思えません。
「会社の数字」は情報の宝庫です。
・こんなに頑張っても、なぜ利益が出ないのか?
・利益は出ているのに、なぜお金が増えないのか?
・それは、どこに問題があるのか?等
この答えは、すべて「会社の数字」の中にあります。
つまり、会社を健全に成長させていきたいのなら、「会社の数字の見方」を習得して経営に活かさない手はありません。これは、社長としての当然のスキルなのです。
あなたには、「会社の数字」を経営に活かせる社長になってほしい…。
だからこそ、最初から「会社の数字の見方」をしっかりと教えてくれる税理士を味方につけて、そのスキルを身に付けてもらいたい…と切に願います。
その③:「銀行融資」を賢く受けるため
「銀行融資」を賢く受けて、資金繰りの安定化を図るためには、銀行融資に強い税理士を味方に付ける必要があります。
会社設立をしたら、まず「創業融資」は必ず受けましょう。
詳しくは、下記の参考記事を見ていただきたいですが、その理由は、せっかく作った会社を簡単に倒産させないためです。
そして、創業融資を受けて終わりではありません。
・その後、いくつの銀行とお付き合いすべきか?
・どの銀行からいくら借りるべきか?
・その借り方や返し方は?等
銀行融資を賢く受けて、資金繰りを安定化させるためには、やらなければならないことやノウハウがたくさんあります。
社長は「経営のプロ」ですが、銀行融資に詳しいわけではありません。ならば、そこはプロの力を借りるべきです。
あなたには、せっかく作った会社を簡単に倒産させてほしくない…。
だからこそ、最初から「銀行融資」に強い税理士を味方につけて、お金に困らない経営を実現させてもらいたい…と切に願います。
価格重視で税理士を選ばない
価格重視で税理士を選んでしまうと、帳簿や試算表の作成、決算・申告手続等の基本的な作業はしてくれますが、それ以上のことは期待できないと思ってください。
あなたにとって、本当にそれで良いのでしょうか…?
信じられないかもしれませんが、試算表や決算書をまともに読めない社長が数多くいます。これについては、試算表すら読めない状況を是正しようとしない社長自身が一番悪いのですが、税理士にもその責任の一端があると私は思っています。
税理士が、設立したての会社に営業をかけて「低価格」を売りに契約をとるのは自由ですが、その仕事内容は、帳簿作成や決算申告等の作業代行が中心。経営管理の仕組み作りや会社の数字の見方、銀行融資の賢い受け方等を教えてはくれません。
つまり、「安い」には安いなりの理由があることをしっかりと認識すべきです。
会社設立は最初が肝心ということを何度もお伝えしてきました。ならば、最初から会社の健全な成長をサポートしてくれる税理士をつけて、経営管理等のノウハウを学ぶことが重要で賢い選択だと思いませんか。
価格重視の税理士より少しだけ費用はかかるかもしれませんが、「やるべきこと」を怠ることによる「未来の計り知れない損失」に比べれば安いものです。
まとめ
会社設立で税理士をつける本当の理由について書いてきました。
税理士をつけるのは、単に帳簿作成や決算・申告等の作業をしてもらうためではありません。その本当の理由は、会社を健全に成長させるために必要な基礎作り(経営管理・数字の見方の習得・銀行融資・他)を専門家である税理士に手伝ってもらうためです。
とはいっても、税理士の全てがそのノウハウを持っているわけではありません。だからこそ、価格だけで税理士を選ぶのではなく、社長にとっての「心強い味方」を真剣に探すつもりで税理士を選ぶようにしましょう。
会社設立は、本当に「最初が肝心」です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
もし、あなたが、
「経営相談ができる税理士」をお探しなら…
または「顧問税理士の変更」をお考えなら…
まずは無料相談を利用してみませんか?
税理士があなたの会社を直接担当いたします。